カフカの変身と介護って似てるよねって話
はじめまして
初めてブログを書くのがこんな内容でよいのかと不安になるばかりです。
2020年に大学生になりました。
経歴も特筆することがなくただ人波に流されて生きてまいりました。
よろしくお願いします。
カフカの変身について
変身の登場人物を列記すると
- グレゴール(主人公、冒頭では唯一の稼ぎ頭、目が覚めると巨大な虫になっていた)
- グレーテ(主人公の妹、虫になった兄の世話をする。バイオリンが上手)
- 父(主人公の父、無職、虫になった息子を大層気味悪がり暴力を振るう)
- 母(主人公の母、虫になった息子をみて気絶して以来話そうともしない)
- 女中(序盤で登場する家事を行うお手伝いさん、途中で給金の都合でクビになる)
- 老婆(物語の後半から女中の代わりのお手伝いさんとしてやってくる。グレゴールに興味津々)
- 紳士(三人セットで登場。後半で部屋の間借りをするために来た)
こんな感じです。メインは上の二人だけですが。
変身は大きく分けると三部構成になっております。
一部
主人公である旅するセールスマンのグレゴールが朝、目を覚ますと虫になっているという突飛な設定から始まります。
自身の異常性に気付いたグレゴールは様々と思案を巡らせどうにかして部屋に引き籠ろうとします。
うごうごしていると仕事の支配人が登場し、部屋から出てくるように言います。
仕方がなく思い虫の姿のまま部屋から出ると皆が逃げ出してしまいました。
二部
グレゴールが虫になり家族の生活が一変しました。グレーテがグレゴールの世話をするようになり、部屋に食事を届けるようになりました。
それまでに好んでいた牛乳や新鮮な食べ物には見向きもしなくなり、腐った野菜やチーズといったものを好むように。
そしてグレゴールは虫の姿で動くことに慣れ部屋中を動き回っていました。
動き回ることを知った妹のグレーテは家具は邪魔になるだろうと考え、部屋から取り除くことを提案します。
家具が取り除かれていく様を見ながらグレゴールは過去の人間であった自分の痕跡を失うことであると考えていました。
家具運びの最中にグレゴールの姿をみた母親は気絶し、その様子をみた父親はグレゴールに林檎を投げつけ、グレゴールは満足に動けなくなるほどの大けがをしました。
三部
満足に動くことのできなくなったグレゴールにさらなる災難が襲い掛かります。
これまで世話をしていたグレーテは新たな働き口を見つけ勤め始めたので世話を熱心にしなくなったのです。
さらには三人の紳士が下宿することになり、ひどく整頓好きな彼らに生活スタイルを合わせるため不必要な家具をすべてグレゴールの部屋に押し込むようになりました。
夕飯時にグレーテが紳士たちの前でバイオリンを弾いている音が聞こえたグレゴールは部屋から這い出てしまいました。
三人の紳士は巨大な虫がいることに気付き虫に対する主人の対応に腹を立て家を出て行ってしまいました。
ここで我慢の臨界点を超えたグレーテは虫はもうグレゴールではなく、別の存在であると言い、追い出すことを決意します。
この時グレゴールもまた「消え失せなくてはならない」と感じていたのでした。
介護ってつらいよね
グレゴールは虫になったと書いてあり、文面通り読み取ることもできますがここは趣向を変えて『虫』は何らかの比喩である、と考えてみましょう。
ぱっと思いついたのが要介護の人間でした。
これまで普通に過ごしてきたのにある日を境に人の手を借りなければならなくなる。
誰にも醜悪になった姿を見られたくないのに人様に見られ、挙句に悲鳴を上げて逃げられる。
意識だけははっきりしているのに満足な言葉も発することができず日常の動作をすべて妹に依存している。
虫になったグレゴールが出した体液は糞尿の比喩、麻布を被って隠れるさまなどはベッドの上で布団をかぶる様と似ているように感じます。
妹グレーテが一人で世話をしていたのもまた、最近の介護の雰囲気が表れていて何とも言えないグレーの感情が浮かびました。
ここまでさんざん書いておいて
文章を書くことを避けて生きてきた人生でございますので書く能力もまとめる能力も欠落しております。
乱文を書き散らすことでこれまでの知識のアウトプットをし、人のブログを読むことで新たな知識を吸収できればと思います。
それでは。